ホーム スポーツ 東急ゴルフパークたまがわの現在と閉鎖理由|2026年最新の跡地事情

東急ゴルフパークたまがわの現在と閉鎖理由|2026年最新の跡地事情

黒木 七海 黒木 七海 • 更新: • 公開: • 読了約 11 分
目次

都心からのアクセスが抜群で、手軽に実践的なアプローチやアイアンショットを磨ける「都市型ショートコースの聖地」として長年親しまれていた東急ゴルフパークたまがわ。東急電鉄が多摩川河川敷で展開していた人気施設でしたが、営業終了から月日が流れた現在も、「営業再開の見込みはあるのか」「現在の跡地はどうなっているのか」と気にかけるゴルファーの声は絶えません。

本稿では、当時の被災記録や自治体の公的資料、現地取材のデータをもとに、同施設が閉鎖へと至った決定的な要因と2026年現在の現地状況を客観的に解き明かします。加えて、かつて通い詰めた愛好家が今選ぶべき多摩川沿いの代替ショートコースまで、徹底的にナビゲートします。

【2026年最新】東急ゴルフパークたまがわの現在と跡地の利用状況

東急ゴルフパークたまがわ

かつて週末になると早朝から多くのゴルファーで賑わっていた世田谷区・多摩川河川敷の現地は、現在どうなっているのでしょうか。2026年現在の最新状況を取材すると、かつてフェアウェイやグリーンが広がっていた敷地は、緑豊かな「多摩川緑地」の公共オープンスペースとして完全に姿を変えています。

現地を訪れると、ゴルフコース特有のバンカーや起伏のある人工芝グリーン、ティーイングエリアの構造物はすべて撤去されています。現在は、ジョギングやウォーキングを楽しむ近隣住民の散策路、地域の子どもたちが遊ぶ自由広場、そして河川環境保全のための自然草地として一体的に維持管理されています。

「いつか東急電鉄が営業再開してくれるのではないか」と期待する声もネット上の一部コミュニティで見受けられますが、運営元による事業再開の計画は一切存在せず、敷地は治水対策を最優先とする河川空間として公的に活用されています。ゴルフ施設としての役目は完全に幕を閉じたと結論づけられます。

閉鎖に至った決定的な理由|2019年台風19号の被害と撤退の舞台裏

東急ゴルフパークたまがわが閉鎖に追い込まれた最大の引き金は、2019年10月に東日本を襲った台風19号(令和元年東日本台風)です。多摩川流域では記録的な豪雨により大規模な氾濫・冠水が発生し、河川敷に位置していた同施設も壊滅的な被害を受けました。

当時の被害状況は極めて深刻でした。コース全体が泥水に完全に水没し、引き波とともに大量のヘドロ、流木、漂着物が堆積。クラブハウス機能や練習用設備、散水システムなどのインフラが全壊しただけでなく、芝生が分厚い泥の層に覆われ、芝の全面張り替えと大規模な土壌改良が不可欠な状態に陥りました。

復旧には数億円規模の巨額な設備投資が必要と試算される中、国土交通省(京浜河川事務所)による「多摩川緊急治水対策プロジェクト」が始動。度重なる激甚化水害に備え、河川敷内の障害物を減らして流下能力を高める治水強化方針が打ち出されました。こうした治水上の要請と、多額の復旧費用に対する費用対効果を総合的に勘案した結果、東急電鉄は営業再開を断念し、正式な撤退を決断しました。

多摩川沿いゴルフ施設スペック比較|過去の東急と現在の主要施設

東急ゴルフパークたまがわの過去の営業データと、現在も多摩川沿いで営業を続ける代表的なゴルフ施設を客観的な指標で比較しました。

施設名 ホール数・規模 過去/現在の料金目安(平日) 現在の営業状況・特徴
東急ゴルフパークたまがわ 7H(ショート) 約2,500円〜3,500円(回り放題等) 完全閉鎖(多摩川緑地へ移行)
多摩川ゴルフ倶楽部 9H(ショート / Par27) 約3,300円〜4,500円(1周) 営業中(台風被害から見事復旧)
川崎リバーサイドパーク ゴルフ 9H(本格本コース / Par34) 約4,800円〜6,000円(9H) 営業中(ドライバー使用可能な本格派)
丸子橋ゴルフ練習場 打席練習場(約250yd) 1球あたり約13円〜17円 営業中(開放感抜群の河川敷レンジ)

【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル

東急ゴルフパークたまがわがこれほどまでに惜しまれ、閉鎖後も語り継がれる背景には、他にはない特有の利便性とアットホームなコミュニティ文化がありました。

当時の利用者がSNSやコミュニティで語っていた生の声を集約すると、以下のような強い支持理由が浮かび上がってきます。

  • 「駅から歩いて行ける唯一無二のショートコースだった」:東急田園都市線・大井町線の二子玉川駅や上野毛駅から徒歩圏内という圧倒的な好立地。マイカーを持たない都心在住の若手ゴルファーやシニア層にとって、電車と徒歩で通える環境は貴重でした。
  • 「アプローチとバンカーの特訓に最適だった」:最長ホールでも100ヤード前後とコンパクトながら、小さく傾斜のあるグリーンとガードバンカーが絶妙に配置されており、本コース前の実践調整に最適な練習環境でした。
  • 「平日回り放題などのコストパフォーマンス」:良心的な料金設定で、午前中から夕方まで徹底的にショートゲームを磨く熱心なゴルファーの社交場となっていました。

一方で、「大雨のたびに冠水してクローズになる」「芝のコンディションにムラがある」といった河川敷特有の構造的弱点も常連の間では周知の事実でした。しかし、そうした弱点を補って余りある手軽さと温かい雰囲気が、多くのファンを惹きつけていたのは間違いありません。

一般に知られていない盲点とネットの誤解

ネット上のQ&Aサイトや掲示板では、閉鎖の経緯について事実と異なる情報が散見されます。ここで主な誤解を正しておきましょう。

誤解1:「跡地に商業施設やタワーマンションが建設される」

「二子玉川エリアの再開発の一環として東急がビルを建てるために閉鎖した」という噂がありますが、これは明確な誤りです。当該敷地は河川法に基づく「河川区域」に指定されており、治水上重大な支障をきたす恒久的な居住建築物や大規模商業施設の建設は法律上厳しく制限されています。跡地が緑地広場として維持されているのは、法規制と安全確保の観点によるものです。

誤解2:「東急電鉄がゴルフ事業全体から完全撤退した」

たまがわの閉鎖を受けて「東急はゴルフ事業をやめた」と誤認されることがありますが、これも不正確です。東急グループ(東急リゾーツ&ステイなど)は現在も全国でチャンピオンシップコースや会員制リゾートゴルフ場を複数運営しており、あくまで「被災した多摩川河川敷の単一ショートコース事業からの撤退」にとどまります。

【プロの結論】多摩川エリアで今選ぶべきおすすめ代替施設

東急ゴルフパークたまがわの閉鎖により、練習の場を失ってしまったゴルファーに向けて、現在多摩川エリアで利用できるおすすめの代替施設と選び方の基準を提示します。

1. 実戦的なアプローチ&パットを磨きたいなら「多摩川ゴルフ倶楽部」

川崎市中原区(東急東横線・新丸子駅や多摩川駅からアクセス可能)に位置する多摩川ゴルフ倶楽部は、全9ホールのパー27で構成される本格派ショートコースです。2019年の台風被害を見事に克服し、整備された高水準なグリーンコンディションを維持しています。アプローチの精度を高めたい中上級者から、本コースデビュー前の初心者まで幅広くおすすめできます。

2. 本格的なドライバーショットとアイアン練習なら「川崎リバーサイドパーク」

川崎市幸区にある川崎リバーサイドゴルフ場は、9ホールながらパー34(最長ホール約500ヤード超)を備えた本格的な河川敷本コースです。ショートコースの枠を超え、ドライバーからロングアイアンまで実戦同様のクラブセッティングでラウンドしたいゴルファーに最適な環境です。

3. 爽快な打ちっぱなし練習なら「丸子橋ゴルフ練習場」

広大な多摩川の河川敷に向かって250ヤード超のロングドライブが楽しめる丸子橋ゴルフ練習場。ネットの圧迫感がなく、天然芝の着弾点を確認できるため、球筋の確認やロングゲームの調整に重宝します。

【判断基準】向いている人・慎重になるべき人の条件

  • 多摩川エリアの河川敷コースが向いている人:
    • 都心・城南エリア在住で、移動時間をかけずにショートゲームを調整したい人
    • 本コース前の実践的なバンカーショットやアプローチの感覚を養いたい人
    • 電車移動や平日早朝・薄暮プレーを活用して効率よく練習したい人
  • 慎重になるべき人・他の本コースを検討すべき人:
    • 起伏に富んだ林間・山岳コース特有の傾斜地ショットを練習したい人
    • 降雨後のぬかるみや天候によるコンディション変化を極端に避けたい人

【東急 ゴルフ パーク たまがわ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:東急ゴルフパークたまがわの営業再開の可能性は本当にゼロですか?
A1:はい、営業再開の可能性はありません。施設は完全に解体・撤去されており、敷地は国土交通省および自治体が管理する「多摩川緑地」として地域住民の公共オープンスペースへ用途転換されています。

Q2:東急ゴルフパークたまがわの跡地には現在自由に入れますか?
A2:はい、多摩川緑地の散策路や広場として整備されているため、一般の散歩やジョギング、ピクニックなどで自由に立ち入ることが可能です。ただし、ゴルフの素振りや打ち込みなど、他の利用者に危険を及ぼす行為は禁止されています。

Q3:二子玉川周辺で現在アプローチ練習ができる場所はありますか?
A3:二子玉川駅から最も近いショートコースは「多摩川ゴルフ倶楽部」(中原区・新丸子方面)となります。また、近隣のインドアゴルフレンジやシミュレーションゴルフ施設を活用するゴルファーも増えています。

まとめ:歴史に幕を下ろした名コースの教訓と次の一歩

東急ゴルフパークたまがわは、都心近接の手軽なショートコースとして数え切れないゴルファーの腕を磨き、ゴルフ文化の裾野を広げた歴史的名所でした。2019年の台風被害と治水強化という自然・社会的要因によって営業終了を余儀なくされましたが、その跡地は現在も美しい緑地として地域に愛され続けています。

失われたコースを惜しみつつも、多摩川沿いには「多摩川ゴルフ倶楽部」や「川崎リバーサイドゴルフ場」など、確かな技術向上を支えてくれる素晴らしい代替フィールドが現存しています。それぞれのプレースタイルに合ったコースを選び、次のラウンドに向けた確かな一歩を踏み出してください。

同じカテゴリの記事

黒木 七海

芸能事務所の公式リリースや番組公式サイトを照合して取材するライター。結婚・離婚・死去などの発表は、必ず公式発表の日付とともに記録します。

おすすめの関連記事